前立腺がんマーカーPSAに関して
PSA:前立腺がんマーカーに関して
PSAは「前立腺特異抗原、prostate-specific antigen」の略語で、前立腺の上皮細胞から分泌されるタンパクです。
検診などで基準値4ng/mL以上になった場合に「PSAが高い」と表記されます。一般的にPSAが高い原因には、①前立腺癌、②前立腺肥大症、③前立腺炎などがあります。
射精や長時間の車の運転のような前立腺への機械的な刺激でも軽度上昇する場合がありますが、前立腺癌は注意が必要です。
概ねPSA:4-6ng/dlで約20%、6-10ng/dlで約28%程度、10-15ng/dlで約35%程度、前立腺がんが存在するとのデータもあります。
PSAの値が経時的に見て高くなる場合や、高い値を示す場合は、MRIを用い前立腺癌の有無を精査することが薦められます。
当院ではMRIでの精査は行えませんので近隣病院を紹介させて頂いております。
紹介後は、前立腺組織を針で採取し病理所見を確認する前立腺生検によって前立腺癌の有無を精査することになります。
PSAに関し少しでも気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。